とりあえず信長編クリアまで遊んだ感想です。
全体的に、過去の無双に比べて、舞台設定や登場キャラはコアファン向けなのに、
ストーリーは歴史ものの文脈に慣れてないライト向け、というちぐはぐな状態が際立って目立ってしまっており、勿体ないなーという印象ですね…
素材は良いけどちょっと中途半端というか、遊んで欲しいターゲットがふわふわしてるなーという。
もちろん遊んでて楽しい点もあったので、キャラの肉付けも含めて今後に期待。
以下詳しい所感です。
・百地と服部半蔵のデザインがとても好み
これ系のキャラに弱いっす。好き。
三太夫おじさんは本能寺の変で本性を出してた姿が一番好き。
「武士の世をぶっ壊してくれそうだとおもって付いてきてみたけど期待はずれだったので死ね!」ってめちゃくちゃ勝手なこと言ってきて、負けると「勝手に殺し合ってろ!」と捨て台詞を吐いて去っていく…こんな面白いムーブされたらバックグラウンドを知りたくなっちゃうなあ~
どちらかというと創作畑に近い人物らしいけど、忍者はよいものだ…
・平蜘蛛に文字通りぞっこんな久秀がGOOD
平蜘蛛…一人にしないからな…一緒に死のうな…って言ってる久秀さん最高じゃないですか?
反面、信長→久秀の強度が弱まってたのはちょっと残念かな。
・みつきのキャラがとてもよかった
信長の弟・信行の娘で、出自を知らずに忍として育ったっていう設定だったんですけど、信長をずっと父親と勘違いして「親父」って読んでたり、俺っ娘だったり、よくある女子キャラの鼻につく感じが全然なかったのですごい可愛かったんですよね。
オリジナルキャラなんだけど、違和感なく溶け込んでいたと言うか。
信長が自分の父親の仇だと知って一旦出ていくんだけど、本能寺の変では助けに来てくれるのでその辺もよかったです。前作までの蘭丸ポジションでもあるのかな。
・主人公2人分の話にまとめたのは良いが、話が断片的
2人に絞って、戦場も細かく分けて詳細に描写している割には話が断片的で、
前後の戦に期間が空きすぎているパターンが多く、「えっいつの間にそんなことに…?」という箇所が多々。
たぶん、公式の想定としては、一気に信長編を終わらせるのではなく、外伝や光秀編も並行して進めて欲しい感じなんだろうと思いますが…
信長編だけ見てたら間に何が合ったのかわからない場面が多々ありました。
・信長、光秀以外の武将の描写が断片的すぎてキャラが薄い
無双演舞の話なんですが、マイナー武将を出してくれたのは嬉しいけど…ポット出でとくに濃いエピソードももらえずにいつの間にかナレ死すらなく消えているのパターンとか、何も説明無く配下に加わってるとか…
北条家をカットしてまで織田周辺に人物を絞ったんなら出てきた人物の逸話エピソードくらい盛り込んでおいてほしかった。
史実エピソードの少ないorない濃姫とみつきが一番魅力的だったんだよな…
この時点で「持ち腐れてんな…」ということは理解してもらえると思う。
この辺の不満は堅城演武の好感度エピソードのほうで補完されているんでしょうか?
あるいは、今後発売(するのか?)の猛将伝やらエンパイアーズやらの完全版を待てということなんだろうか。
・登場武将のチョイスの話
斎藤道三もいるし、義龍もいるし、岡部さんもいるし、中村一氏!?ってなったので、登場武将のラインナップ的にはかなり満足してます。
三淵藤英は最初、だ、誰…ってなったんですが、列伝に「細川藤孝の兄」って書いてあってああ~って納得しました。
毛利兄弟(元春、隆景)と輝元がいるのもいいですね。
丹羽長秀と滝川一益と酒井忠次はプレイアブルにしないんですか!?ナンデ!?とは思いましたがw
ただ…やっぱり北条家がいないのは寂しいなあ~~~~絡ませ始めると話がややこしくなるからだろうとは思いますが。
・信長の魔王化の理由付けが描写が少なく置いてけぼり感
濃姫の仇討ちだ!から、俺を殺せば乱世は終わる。につながる理由の描写が少なすぎて、最後まで理解不能でした。
理解不能な存在になってしまった信長とそれに唯一ついていけた光秀、っていう表現にしたかったんだとしても、せめてプレイヤーにはもうちょっと情報くれても良かったんじゃないかなあ。
・壮年信長の声の違和感
今回の信長の声をやっている声優さんは割と好きなのだが、言いづらいのだが…その…壮年信長には若々しい声すぎて合っていないと思う…
髭面の壮年武将ということなら、いっそ壮年信長は別の声優さんにするとか選択肢はなかったのだろうか…
同じ理由で、信長と光秀の年齢経過を描写するなら、家康がずっと少年のままは変だと思う。
せめて青年モデルくらいは用意してあげても良かったんじゃ…
・カメラ周りのUIが見づらい
壁際に追いやられると非常に見づらい視界になり、復帰が大変。
敵を壁に追いやったときも同じことが起こるので、アップデートで解消してほしい。