【Hades/パトアキ】Bon Appetite!

二次創作/小説二次創作/Hades

#hadesweekly 9/2 「めしあがれ!」

師匠が冥界キッチン借りてパトさんとこ行く時のご飯作る話


酢漬けにされた髑髏魚の切り身を手に取り、スライスしたパンの上に乗せていく。
冥界でも取れるいくばくかの野菜たちを添え、複数のハーブで味付けしたオリーブオイルを回しかけ、もう一度パンではさむ。
ぎこちない手付きを横から心配そうに覗いていた料理長がホッとした様子で去っていくのを確認して、アキレウスは「よし」と満足げに微笑んだ。
最近、戦いだけでなく園芸や料理にも挑戦しはじめ、めきめき腕を上げる弟子には叶わないが、楽土で己を待ちわびる戦友を喜ばせるには足る出来栄えと言って差し支えないだろう。
出来たばかりのサンドイッチを手早く包むと、目的地を念じて瞳を閉じた。

「……というわけで、私が作ってみたのだが、食べてみてもらえるか?」
料理をしたのなんて、生前以来だ。気恥ずかしさでそっけなく差し出した料理を、パトロクロスは鼻で笑うことはなかった。
がぶりと一口頬張り、彼の喉が鳴る。
「ど、どうだ?」
気になって感想をせがむと、「うまいな」の後に、含み笑いが聞こえた。
「相変わらず、玉ねぎは無しか?」
当たり前だ!唇を尖らせたアキレウスは、微笑む男の手の中に収まっているサンドイッチにかぶりつく。
「いらないなら私が全部食べるぞ」
「悪かった、悪かった」

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