・凱徹(がいてつ)

生まれながらの天狗で現在の黒鱗山の神。男色家。
先代の神に拾われて育ったので親の顔は知らない。
もともと年上や働き盛りの男が趣味だが、ひょんなことから面倒を見ることになったショタ(賀樹丸)とグズグズの関係。

 

・賀樹丸(がじゅまる)

義理の姉と山の麓の村に暮らす天涯孤独の少年。
のちに凱徹に拾われ山の子として育つ。
人としての寿命を捨て、巨大な姿の樹龍と成ってからは文字通り山と一心同体になった。

 

・染宮 氷雨(そめみや ひさめ)

淫蕩の気を持つ男ふたなり(両性具有)の鬼。赤毛に青い瞳と、西洋人の血が混ざったような外見をしている。
儚げな外見からは想像のつかない豪腕と再生力の持ち主で、平安時代の頃から生きている。
鵺とその生まれ変わり達とは浅からぬ縁の持ち主。染宮芳郎は彼の遠い子孫。

 

・鵺(初代)

平安最強の妖獣、黒雲と雷鳴の化身にして疫病の運び手。
宮中を脅かし、帝をも恐怖に陥れたが源頼政という武士に討たれた。
性格は傲岸不遜で強者と戦いそれに勝って弄ぶことを何よりの楽しみとしており、弱者は歯牙にもかけない。
「ヒト」を知ることそのものを喜んでいるフシがあり、そのためなら己の敗北や死すらも楽しむ。
目を射られ、首を刎ねられると死ぬ。
この世界の中では死後、記憶を失いながら3度転生し、そのたびに中身や性格が人間に近づいていく。
初代のころはまだ四肢に獣の特徴を色濃く残している。
各地を荒らし回るなかで戦利品のように拾った氷雨を気に入っており連れ歩く。
妖力を失うと愛らしいレッサーパンダのような姿になってしまう。

 

・源頼政(みなもとの よりまさ)

酒呑童子討伐で有名な源頼光の子孫。初代鵺と対決しこれを討伐した。
和歌に優れ化け物退治もできるすごい人だがいろいろ不遇。最終的に以仁王の挙兵に巻き込まれる格好で戦い、破れた。
初代鵺に異常に執着されており、彼が唯一名前を覚えた人間でもある。この時代の人間にしては長生きの遅咲き。

 

・猪早太(いのはやた)
頼政の家臣。暑苦しい忠臣タイプの男。鵺に止めを刺した。
どういうわけか死後猪(?)となって山に住み着いており、鵺の生まれ変わりである琥太郎を見かけると頭突きをかましてくる。

 

・二代目鵺

初代鵺の生まれ変わりで野生児のような少女。
人に面白さを感じた初代の意識を引き継いで人間に近づくが、
力を利用された挙げ句死体を凌辱されたため人を呪いながら死んでいった。

 

・小太郎(三代目鵺)

鵺の三代目の生まれ変わり。人に手ひどくされた二代目の反省を活かし(?)やさぐれたおっさんに生まれ変わった。
活動時期は室町~戦国ごろ。
戦場を渡り歩いていたが、北条早雲(伊勢宗瑞)に助けられ、同道するうち人柄に惚れ込んで北条家滅亡まで付き従い戦死。
氷雨とも付き合いがあり、先代の山の神が死んだ後しばらくは少年時代の凱徹の面倒も見ていた。

 

・琥太郎(四代目鵺)

三代目よりさらに人に近づいたが、初代に最も近い素質を持つ鵺の生まれ変わり。
活動時期は江戸時代~現代。
普段は黒鱗山の物品を江戸や町々で振り売り歩く旅商人をしている。
本人に男色のケはなく常世の国にいる嫁にぞっこんだが、凱徹や氷雨にことあるごとに身体に迫られるのが悩みのタネ。

 

・更科涼(さらしな りょう)

はるかヤマト政権の時代から生きる土蜘蛛。信濃国の更科出身。
ベリーショートの女性に見えるが無性別。江戸に住み、きわどい男色もの専門の貸本屋を営んでいる。
人の生気を摂取しないと生きていけないためすみかは姥捨て山や都会といった人の生活に影響の出にくい場所に限られるらしい。

 

・鹿角(かづの)

先代の神の山の神仲間。権限を天津国に譲り渡したので悠々自適をしている「おとなりさん」のような存在。
黒鱗山のピンチとかそうじゃないときに駆けつけてくれたりする。
普段はマイペースなスケベ親父で、がじゅまるからは毛嫌いされている。